グリーンマックス(以下GM)キットから作るスロ81系 お座敷列車「シナ座」の続きです。まずモールドのチェックや仮組みをして、事前に加工が必要な箇所がないかを確認します。
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側板のモールドが山側と海側でずれている気がしたので、恐る恐る並べてみたら片側のモールドが全体的に0.5mmずれてました。また妻面も同様にずれています。GMキットではよくあることですが、着色済みキットで組む場合だとちゃんと箱になるのか心配になります…。
個人的にGMキットは軽加工で楽しんでナンボだと思っているので、裾延長などの大掛かりな改造はせずに一気に組み上げようと思います。



◆スロフ81形にするための加工箇所
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このキットはスロ81形で設計されているため、スロフ81形にするためには加工が必要です。特に1号車(スロフ81-2114)は差異が多く、側面片側には便洗窓(便所・洗面所窓)が2つあり、乗降扉の窓も1枚降下になっています。
便洗窓を新たに開けるのは大変なので、トレジャータウンの「国電行先&車体パーツセット」にある"103系前面方向幕枠"をHゴム代わりにして簡易的に再現しました。しかしこの工法だと両端で便洗窓の表現が異なってしまい違和感があるので、元のトイレ窓も埋めて、先述の方向幕枠を貼り付けることで形状を揃えました。
乗降扉の窓は、中のサッシを切り落として1枚降下窓にしています。

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また車端部には便所・洗面所を撤去した収納スペースがあり、この部分は窓が原型のままなので、カッターで少しずつ切れ込みを入れて障子のモールドを撤去しました。

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「シナ座」で組み立てるので、編成端の妻面には愛称表示機と柵が取り付けられいるパーツを使用します。尾灯は銀河モデルのテールライト(品番N-063)に換装し、手すりはトレジャータウンの「汎用手すり1.0ミリ幅」で別体化しています。また柵部分が折れやすいので除去し、塗装後に0.3mmの真鍮線か洋白線で再現する予定です。



◆スロ81形/スロフ81形の組み立て
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スロ81形は特に加工はせずに説明書通りに組み立てます。接着はタミヤセメントの流し込みタイプで仮止めしたあと、裏面から瞬間接着剤で補強しています。もし着色済みキットから製作される場合は、GMスタッフブログに掲載されている工程でやることをお勧めします。
 
また写真を拡大すると薄っすら見えますが、等級帯の塗装ガイド用のモールドがあるので塗装前に削り落とすと仕上がりが良くなります。
実車では帯部分にもサボ受けがありますが、キットではなぜか省略されています。プラ材でサボ受けを再現することも考えましたが、白帯をインレタまたはデカールで仕上げるときに邪魔になってしまうので、今のところ見送っています。(目立つ部分なので何とか再現したいところ)
また車端部や乗降扉脇の手すりも省略されていますが、こちらも再現は見送りにしました。


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このキットはパーツ同士の合いは悪くないのですが、屋根板が車体に比べて若干短いので隙間が開いてしまいます。隙間埋めにはガイアノーツの「瞬間カラーパテ」にベビーパウダーを混ぜたパテを盛って整形していきます。ベビーパウダーを混ぜるのは乾燥時のヒケを最小限にするためです。また瞬間カラーパテは硬化に時間がかかるので、タミヤなどから出ている瞬間接着剤用の硬化促進剤を併用するのがお勧めです。


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これは私の失敗談なのですが、車体を組み立てている際に妻面に瞬間接着剤をこぼしてしまいました。応急処置として妻面のモールドをすべて削り取り、プラ材でそれっぽく作り直してみました。連結すれば目立たない部分ので適当に復元しています。みなさんも接着剤の取り扱いには気をつけましょう…。

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屋根パーツを載せれば車体工作の9割方は完了です。
当初は素組みでさっと作るつもりだったのですが、実車やKATO製品の写真を見ていたら気になる点がたくさん出てきたので、加工内容が重くなってしまいました。
次回からようやく塗装に入ります。


◆よりリアルに仕上げたい人向けの小ネタ
シナ座またはミト座で組み立てる場合は、中間車3両(2126、2128、2127号車)の雨樋位置が若干高いので、拘りたい人は雨樋を0.5mmほど上げると効果的です。あと末期のミト座にする場合は、中間車4両を方向転換させ、スロフ81形の前位便洗窓は埋めると良いでしょう。ご参考までに

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