2015年にグリーンマックス(以下GM)のエコノミーキットから、西武5000系レッドアローの登場時仕様を作りました。旧Blogでは製作記事が完結しないままになっていたため、簡易的にまとめた記事をこちらで掲載します。
西武5000系は1969年(昭和44年)に西武秩父線開業に合わせて登場。登場時は4両編成でクハ5500形(偶数車)には、トイレや車販準備室がありませんでした。模型では先頭車に中間車の側板を切り継いで再現しています。
登場時は板による愛称表示だったため、本来はキットにモールドされている電照式の愛称表示機を削り取る必要がありますが、難易度が高い工作なので水平に削るだけにしました。手すりもヤスリがけで除去してますが、凹凸モールドがある関係上、完全に除去できていません。こだわるならモールドも全除去して塗装で濃淡のあるステンレス製の飾り板を再現すると良いかもしれません。
その他の加工箇所は、登場時は列車無線アンテナがないので取付穴を埋めるのと、スカート部分も小加工しています。
車体塗装は、下地にGMの「灰色9号」、続いて「レッドA(西武レッド)」、車体クリーム色の下地に「白3号」、「アイボリーB(西武アイボリー)」、屋根と床下機器には「ねずみ色1号」という順で吹きましたが、下地処理が不十分なのかアイボリーが黄ばんでしまい失敗。また雨樋部分の赤帯は凹凸があるので、今作ではこの部分のみ最後に塗装しています。
写真は作業途中ですが、色差しには側窓を除いてタミヤカラー(エナメル塗料)を使用し、ステンレス飾帯と窓サッシには「クロームシルバー」、社紋には「ゴールドリーフ」、急行灯には「クリヤーオレンジ」、テールライトと車側灯には「クリヤーレッド」を筆塗り。
側窓の色差しだけ黒の油性マジックペンを使用したのですが、クリア塗装した際にインクが滲んで修正が大変でした。みなさんも油性マジックペンを使う場合はクリア塗装も終えたあとに塗ってください。
各種ステッカーは2013年頃の再生産時に付録されていたステッカーを使用しています。このステッカーはキットの寸法に合わせて印刷されていて良いのですが、厚みがあるのと経年劣化で徐々に剥がれてくるのが難点です…。
車番のインレタはGMの「インレタ東武旧色・西武」を使用。仕上げに「クリアコート(半光沢)」と「クリアコート(光沢)」を1:1で調色した塗料で表面保護塗装をしました。パンタグラフには「PT42N」、台車は「FS372」を取り付ければ完成です。
完成後の試験走行での一コマ。右隣にいるのはKATOの完成品です。塗装の仕上がりに不満は残りますが、一度組んでみたかったキットなので、完成できて嬉しいです。
コメント
コメント一覧 (2)
最近製作した際にクリア→油性マジックの順番の件、全く同じ事を同じく西武5000系製作時にしてしまいました…。もう少し早くこの記事を読んでいれば良かったなぁ。
スタッフT
がしました
前Blog時代からの閲覧ありがとうございます。当初は前Blogを活かしたまま更新を再開しようかと思ったのですが、記事が書きかけになっていたまま放置されている模型なども多く、タグも増えすぎて全体的に読みづらくなっていたので、思い切ってBlogを作り直しました。
このBlogでは過去にRM MODELS等に掲載された模型を中心に、こちらでも改めて掲載しようと思っていますので、よろしくお願いします。
>クリア→油性マジックの順番の件
この失敗は結構多いみたいですね。スミ入れ用のペンでも油性のものがありますが、聞いたところによると同じように滲んでしまうそうです。
スタッフT
がしました