『やこうれっしゃ』原画展を再訪しました。
この絵本は10系客車時代の急行能登号で移動する人々の様子を描いた作品。作中にセリフなど文字が一切ないのが特徴ですが、上野駅から乗り込んだ親子が、金沢駅で祖父母との再会を喜んでいたりと、乗客それぞれの物語がしっかりと描かれています。
※許可を得て撮影
やはり何度見ても良い作品です。
この絵本が刊行された1980年頃といえば"ブルートレイン・ブーム"の最中。人々の関心はそちらに集中していたのか、当時の10系や旧型客車を記録した写真や映像はそれほど多く残っておらず、今となっては史料的な価値もある本です。
白鳥英美子さんの『夢のゆくえ』という曲で、♪夜汽車はゆく 星くずのなか 汽笛を鳴らして 見下ろす街の灯 まるで天の川♪と歌っていますが、この絵本を読みながら聴くとまさにそんな情景が浮かんできます。
この原画展は明日(11月15日)までギャラリービブリオにて開催。夜行列車に乗った人も、私のように馴染みのない世代も、是非見ていただければと思います。
西村繁男『やこうれっしゃ』原画展・場所:〒186-0004 東京都国立市中1-10-38・開催日時:
11月15日まで、13時~19時(最終日は17時)
※入場無料
余談ですが、原画展を観に行ったあとに、以前から気になっていた"いたりあ小僧"に行きました。昔から住民や学生に親しまれている落ち着いた雰囲気のイタリア料理店です。ポテトグラタンをいただきましたが、ジャガイモがほくほくでクリームソースやチーズとの相性も抜群でとても美味しかったです。
いたりあ小僧〒186-0002 東京都国立市東1丁目15−18TEL 042-577-3388※営業時間はホームページを確認してください。
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